ひぐらしのなく頃に祭 澪尽し編の感想 レビュー

(アルケミスト)



2005年〜2006年にかけて、同人ゲーム界の話題を全てかっさらった『ひぐらしのなく頃に』。

そのコンシューマ版である『ひぐらしのなく頃に祭』

原作は最終話『祭囃し編』で完結となったが、今作はそれとは別の新シナリオが用意されている。

その名も『澪尽し編』

今回は、コンシューマ版のひぐらしをプレイできないが新シナリオである『澪尽し編』の内容は気になる
という方にそのシナリオがどんな内容であるかをお届けしたい。

なお、超絶ネタバレな内容なので、
これからコンシューマ版のひぐらしをプレイする予定のある方は読まない方がいいだろう。

それから話の内容に大仰な点や無茶な点もあるかも知れない。

しかし、その辺はこのページのレイアウトから察して頂きたい

まぁ、そういう内容ということですよ(笑)

ちなみに原作の『祭囃し編』までプレイしていることを前提としてます。ではいきます。


 シナリオの基本的な流れは『祭囃し編』と酷似しています。しかし、大きく違うのが羽入の存在がないこと。
 あと梨花が前回の記憶を引き継いでおり、鷹野が犯人であることを覚えています。梨花が羽入の存在なしで鷹野に立ち向かうことを決意し、そのパートナーとして圭一を選ぶところが導入です。原作ではあまり活躍しなかった圭一にスポットライトが当てられたのは良い点ですね。
 そして、圭一と梨花は先の展開を知っている強みで、どんどん仲間達と一致団結してゆきます。しかし、そう簡単に勝てない相手なのが鷹野。敵を鎮圧する番犬部隊が来るまで、なんとしてでも梨花を守らなければなりません。
 原作では園崎の屋敷に隠れますが、今作では「それだとバレバレ」「籠城しても突破される」という理由から詩音と大石が一芝居うちます。梨花を詩音が監禁したことにし、詩音は大石の手で警察へ。被疑者を確保してから48時間以内は所轄の管理下になるルールを使って詩音をガードします。
 しかし鷹野は沙都子をさらい、人質交換の交換を要求。梨花と圭一は沙都子を取り返す為に、鷹野と対峙します。だが、そこには罠が――。


鷹野「時間通りね。約束を守る人って好きよ」

圭一「ずいぶん、期待されているんだな。こんな子供相手にこれだけの人数
恥ずかしいとは思わないのか?

梨花「これが、自衛隊の選りすぐりの『山狗』部隊とはね……。今度から
名前を変えたらどうかしら、『負け犬』部隊って。


……なんですか、この茶番劇は。

え? これ本編? と思われた方も多いでしょう。しかし、間違いなく本編の一部です。
新シナリオすべてに共通するのですが、各キャラクターの台詞回しがおかしくなってます。
まぁ、原作者の竜騎士07氏が書いているわけじゃないので違和感あるのは仕方ないのですけど、
もうちょいどうにかならなかったのでしょうか。


ここからはお約束展開が続きます。
駆け引きにより沙都子の救出には成功するのですが、
ただではやられないのが鷹野。

鷹野「……く……くすっ……くす……! あはははははははははッッッ!!!」

不気味な笑い声が辺りに木霊します。

圭一「何をする気だ?」

そう、鷹野はこんな時の為に用意しておいた切り札を発動させようとしたのです。

それは雛見沢症候群の症状を、一気に末期であるL5までもっていく
アンチワクチン(H173−02)でした。

H173−02は空気感染が可能なヤバイ代物です。そして、鷹野が信号弾を打ち上げれば、
谷河内にいる別働隊がそれを散布するという流れです。

圭一「止めろっぉおぉーーーーーーッッッ!!!」

しかし、叫びも空しく、鷹野は信号弾を打ち上げてしまいました。

悲しい音楽が流れます。

梨花「…………あ……ああっ…………………………! あああっ……、
ああああああああああああぁぁああぁあぁーーーーーーーーッッッ!


鷹野「私はそれが見たかったのそれが聞きたかったの! あんたのその高慢ちき
斜に構えた憎々しい顔が歪み崩れる姿をねッッ!!! あははははははははッッ!!」

新シナリオは鷹野さんがサイコすぎるのが特徴です。

そして、圭一に向かって発砲もするのでした。

鷹野「……さよなら、前原くん。あなたの青いところは好きだったけど、
世界はもっとどす黒くて、残酷なのよ?」

圭一、これまでか?

しかし!



ぐわん……。

そこで反転する世界。

圭一「…………………………なんだ、これ……?」

「なんだ、これ」はこっちの台詞だよ…!


世界が静止し、圭一の脳裏に皆殺し編ラストの場面が蘇ります。

圭一「これが……俺の、……死の世界なのか……?」

あの時は殺されてしまったけど、今回もそうなるのか。

圭一「俺はここで死ぬのか……?」



諦めかけた圭一。しかし、どこからか謎の声が聞こえてきます

謎の声「ならここで諦めますか?」

圭一「……えっ?」

そこで圭一は声の主が羽入であることを知ります。

羽入「答えてください。あなたは、ここで諦められるのですか?
大切な友達を守れず、あなたを信じてくれた人たちにも答えられず、
ここで死ぬのですか?」

圭一「そ、そんなこと言ったって……!」

……ごもっとも。


圭一「俺だって、こんなところで諦めたくない! みんなのことを守れずに死ぬなんて、
真っ平ごめんだっ! けどっ……からだが、動かないッ……!!

アンタ撃たれているわけだから、そりゃそうだよ。

しかし、ここで無茶を言う羽入

羽入「……動かないのは、そう思っているからです。違いますか?」

( ゚д゚)ポカーン

羽入「強く願え。もっと強く、猛々しく、目の前の敵を倒し、
大切な人を守りたいと、その五臓六腑と手足、指の先にまで命令しろ!」

圭一「ぐ…………ぐぅおぉぉおぉッッッ…………!!」

「ああぁぁああぁっ……!」とか「おおおぉぉおっッッ!」とか
テンション高い時に一気書きしたような文章が多いのも特徴です、新シナリオ。

そうだ。まだだ。まだ終わらない。まだ終われない。
まだ、――終わるわけにはいかないんだッッ!!

羽入「負けるな! 立て! 立ち上がれッ! そして運命が人の意思よりも
脆くて儚いことを、この私に見せてみろぉぉおぉッッッ!!!」

圭一「うおおぉぉぉおぉぉおぉーーーーーッッッ!!」


音楽「ふか〜い、なげ〜き〜の〜、も〜り〜」

歌うな! 里見の謎を思いだすわ!

そして、意志の力で弾丸を交わす圭一。

鷹野「は、外した……ッ?! な、なんで……?!」

鷹野「どうしたのだ、私は。
ひょっとして気分が高揚しすぎて、夢心地にでもなったとでもいうのか?



圭一「ど、どうした? どこ狙ってやがる……!」
鷹野「こ…………このおぉぉおぉッッ!!」

パァン!



パァン!



パァン!



パァン!


パァン!



パァン!



実弾をシティーハンターのように交わしまくる圭一

鷹野「ど、……どういうことよッ?!」

部下にも発砲を命じますが、ことごとく交わされます。

鷹野「なんだ、こいつは……!」

確かにね。

圭一「俺は、大切なものを守ってみせる……絶対にだ!」

鷹野「ほざくな、木っ端がぁぁあぁッッ!!!」

パァン!

しかし、その弾は偶然にも跳弾となって催涙弾に命中します。

鷹野「ゴホッ、……ゴホッ! な、なによこれはッ……?!」

その混乱の中で圭一達は脱出に成功。

もう何でもありだな。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


その脱出中、森の中で突如梨花が泣き崩れます。
アンチワクチンが散布されたと思い、絶望したのです。

梨花「私は頑張った! みんなを救いたい、今度こそ幸せな時間を手に入れるんだって、
必死に頑張った! いろんなものを信じて、……もう一度だけ、信じてみようって!
そして、やっともしかしたら、って希望を持ったところだったのに、みんな打ち砕かれた!
私の目の前で! やっぱり今度もダメだったっ!!
みんな、もうすぐ死んでしまう! 末期症状を発症して、
村全員一人残らず! もう止められない! どうしようもない!

…梨花って、こんな破滅型のキャラでしたっけ?

ぱしぃぃぃいぃんっっ!!

沙都子「――梨花っ、いい加減にしてくださいましッッ!!」

ここで沙都子の張り手が梨花に炸裂。

金八先生よろしくな展開で説得に成功します。

(泣きながら) 梨花「……沙、都……子……ッ!!」

ちなみにアンチワクチンの散布は鑑識の爺さんや赤坂、大石、詩音の活躍で阻止されました。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして、原作でいう山狩りの場面へ。
圭一達は部活メンバーと合流。沙都子のトラップが大活躍するシーンに移ります。
山ほど仕掛けておいたトラップに次々と倒れてゆく鷹野の部隊。
一気呵成のテンション上がるシーンです。

音楽「ジャンジャカジャンジャカー〜♪」


歌うな!


この辺り、基本的には『祭囃し編』のテキスト使い回しなんですけど、
途中からが違っていて、鷹野が沙都子の丸太トラップにより負傷するという展開になります。



鷹野「ぐ……うっ……!」

……………………………………。

このグラフィックのお陰で、CEROの17歳以上指定がついたんスかね?

鷹野「…………てやる…………っ!」
小比木(鷹野の部下)「えっ……?」

鷹野「殺してやるぅぁぁっ! あのガキどもが、つけ上がりやがってぇぇえぇっっ!!
全員生皮剥いで、八つ裂きにしてやるぁぁあぁっっ!!!」


だから、キャラ違うって!

小比木「さ、三佐……! お怪我に触ります、早く治療を……!!」
鷹野「うるさいわこのヘボがぁっ!! あんたたちがしっかりしていれば、
こんな事態にはならなかったんでしょうが!!
そんな風に口先だけで心配する暇があったら、
やつらの首でも腕でも引きちぎってここに持ってきやがれぇッッ!!

こうなると、単なるヒス子ですな。

画面変わって、山頂にいる梨花サイドへ。
今まで梨花の前から姿を消していた羽入がその姿を現します。

梨花「羽入、どこに行ってたの?」

そこで衝撃の事実が
今回、全ての登場人物で雛見沢症候群が発症しなかったのは、
なんと羽入が頑張ったお陰だったのです。

実体化しないことで、
それぞれのメンバーの力となり発症を抑えたのでした。

梨花の前に姿を現さなかったのは、その方が梨花の為になると思ったからでした。

弾丸を交わせたのも羽入パワーのお陰でした。

富竹が助かったのも羽入が活躍したからでした。


…………………… ( ゚д゚)ポカーン

フィクションなんだから、とやかく言いたかないよ。
でもさ、推理だの考察だの言ってる作品で

超常現象連発というのは如何なものか。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして、梨花は全てを決着する為に再び単身で鷹野の元へ。
(小比木は粉塵爆発のトラップでリタイア)

鷹野「くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、……畜生ぉぉおぉッッ!
…………くっ、ううっ、……っそぉ、死にたくないッ……死んで、たまるかぁぁッ!!

悲願を成就させようとする鷹野の執念。

私は残す。名を残し偉業を残し、――祟りを残す。
その後私の存在は、この閉鎖された土地で神格化されるだろう。
そして祟りを逃れた者たちは祟りを畏れその恐怖を人々に語り継ぐだろう。
人間の群れの記憶が、私を超越した存在へと昇華させるのだ。

私はオヤシロさま。

我こそはオヤシロさまの祟り。

我を紡ぐは祟りにあらず、死にあらず。我が紡ぐは歴史なり(以下略)


こんなアレな感じなっちゃった鷹野。

梨花「――夢を見続けるのは、もう終わりにしましょう……?」

!?

鷹野「……その目は止めろっ! あんたにその目で見られるのが、
私は一番大嫌いなのよっ! 子供のくせに、人を見下すように、
冷め切った目で私を見るなぁッッ!!

もう荒木ワールド全開でひぐらしの設定とかどうでもいい感じ。

鷹野は梨花に向けて発砲しますが、怪我により照準が定まらないのと
羽入パワーのお陰でまったく当たりません。

鷹野「ほざくなぁぁあぁッッ!! 小娘がぁぁあぁッッ!!!」

パァン!

当たりません。

鷹野「………くっ……! ど、どうして、さっきからッ……!!」

梨花「それは、私の意志の力。誰かのために行きたいと思い、
そして誰かの幸せを守りたいと願う、誰にも負けない
決して譲ることのできない、強い心」

鷹野「ふ、ふざけたことをさっきからペラペラとぉッッ……!!」

俺もそう思う。

パァン!



梨花「見える!」


何が?

このゲーム、やたらと反転演出が多いので、
最後の方にはギャグにしか見えなくなります。

そして、して弾丸を交わす梨花!

鷹野「またっ!?」

鷹野「か、神だかなんだか知らないけど! 卑怯とは思わないのかぁっ?!

思います。

梨花「どう、鷹野三四っ! まだ続ける? まだ戦うっ?

格闘ゲームか!

鷹野「もう、止めろぉぉおぉッッ! 殺す!、殺す殺す、絶対にお前だけは殺してやるぅッッ!」

パァン! パァン! パァン! パァン!

カチッ! カチッ!

梨花「――今ッッ!!」

梨花「……たああぁぁあぁぁっっっ!!」

拳銃を奪おうと奇声をあげて手を伸ばす梨花。しかし――

鷹野「こ…………このおぉぉおぉッッ!!」
梨花「――ぐぅっ?!」

はじき飛ばされてしまう梨花。
そこで、鷹野の首に真っ赤に染まる引っ掻き傷があり、
そこから流血しているのが見えます。

雛見沢症候群のL5症状でした。

鷹野は今、悪夢の中にいる。

梨花「――私に、救い出せるだろうか」

……。

しかし、梨花の身体も限界にきていました。羽入との同化でパワーを消費しており、
思うように弾丸が交わせなくなりつつあったのです。

鷹野「……く、くっくっく……! わざわざ、殺されに来るなんて、
……あなたも変わってるわね……! お、おとなしく隠れていれば……
だ、誰かの背中に隠れて、生き永らえることができたっていうのに……」

梨花「…………決着を、つけたかったのよ。あなたと私、
……この、悲劇と喜劇を引き起こしてしまった、責任者としてね……
こんな田舎の、世界どころか日本ひとつからも見落とされるような寒村で
ただ自分のエゴを通すためだけに、お互いの命を賭して戦い合っている。
まさに、茶番だわ。そうはおもわない、鷹野……?」

鷹野「く、くっくっく……、そうね、とんな喜劇役者よ、私たちは……!
たかが風土病ひとつで国を動かし、大勢の人を巻き込んで道化を演じる……。
それで得られるものなんて、何もないっていうのに……っ!

なんで、誰も止めなかったんですか?
このシナリオライターを。


梨花「まだ死ねない。まだ倒れるわけにはいかない。
だって、私は――最強の部活メンバーの一員、古手梨花なんだからッッ!!!

鷹野「……はぁっ、……はぁっ、……はあっ……は、ははっ、……あはははっ……!!

やがて。

カチッ! カチッ!

力尽き倒れる鷹野。彼女は負けたのでした。

鷹野「……ふん、ざまぁないわね……! この距離でも、ここまで追い詰めても、
あたらないなんて……! これが、人の身の分際で、……神に挑戦した、
……哀れな女の末路って、ことなの……ッ?

この状況でこんなことを言う人間いません。

救いようのない鷹野ですが、それでも羽入は彼女を許そうとします。
それはこのシナリオがみんなが幸せになる話だからです。

鷹野「……………………ありがとう。でもね…………。
…………あなたが許しても、きっと誰かが私を許さない。
……いいえ、本当に許さないのは私自身ね。
……私は、自分の研究のためにたくさんの人を殺してきた」

鷹野「私の両親、施設の仲間、お祖父ちゃん、そして、私が殺してしまったたくさんの人たちが、
私にも早くこっちに来いって、何度も叫ぶ声が耳から離れないのよ

死神が手招いているってヤツですな。

ここで駆けつける部活メンバーや赤坂、大石他。
タイミング良すぎですが、そんなのは些細なことです。

その中には県警の機動隊らしきメンバーもいました。
そして、その銃口は全て鷹野に向けられていました。

鷹野「――さあっ、撃てッ!!

鷹野三四は、ここにいるぞぉぉおぉ――――ッッ!!!」




パァン! パァン! パァン! パァン!


しかし、その銃弾は鷹野には届きませんでした。なぜかというと…。

梨花「…………羽入ぅぅうぅ――――ッッ!!」

えええええええええええええええええ!

羽入が身を挺して守ったのです。

ちなみに彼等は鷹野をスケープゴートにすべく
口封じをしようとした東京の刺客でした。

圭一と梨花「は…………羽入ぅぅうぅ――――ッッ!!」

叫ぶ圭一と梨花。

しかし、その叫びも空しく、羽入は光に包まれ、消えてしまったのでした。


竜騎士07の世界観と共に。


そして、エピローグへ。
いろんなことがあったけども、みんなこれから頑張って生きていきます的なエンド。
終わり。



感想:真夜中に書いたラブレターみたいでした。


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